■岩塚古墳
岩塚古墳は、千僧供古墳群のうち最も南側に位置し、墳丘約27.5mの円墳であることが確認されていますが、明確な周濠は認められていません。幅2m、長さ11mの横穴式石室が露出しており、古墳時代後期(6世紀末頃)の築造と考えられています。
当古墳は、横穴式石室を内部に持ち、現在は墳丘土が流出し、石室の石材が完全に露出した状態にあります。石室は、玄室幅約2m、現存石室長さ約11mであり、ほぼ真横に開口しています。
北方の住蓮房古墳、北西方の供養塚古墳に引き続いて築造されたものとの見られ、在地の首長墓の系譜を引くものとして貴重な古墳です。
滋賀県指定史跡(昭和59年3月30日指定)