千僧供町

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ぶらり探訪/神社・寺院

■冷泉寺
最終更新日 2006.10.25 23:54


・寺院名:冷泉寺(れいせんじ)
・山号:大岩山(だいがんざん)
・宗派:曹洞宗
・開基:淳和天皇(823-833)の勅による

 もともとは、千僧供の西端に地に7世紀後半に寺院が建立され、9世紀中頃までは天台宗の寺院となっていた。千僧供廃寺の一堂とも考えられている。元亀2年(1571)、織田信長の比叡山焼き討ちのときこの寺も焼失した。天正15年(1587)天台僧の可山が小堂を建て、曼荼羅堂として中興、消失をまぬがれた多くの仏像を安置した。寛文10年(1670)美濃の国から禅僧満庵が来て、現在地に移転して冷泉寺と改め曹洞宗に改宗した。
 本尊の十一面千手観音をはじめ、薬師如来、地蔵菩薩、多聞天、広目天、増長天と7体の仏像すべてが国の重要文化財に指定されている。小さい寺にこれだけの仏教美術の粋を集めているということは、かつての千僧供廃寺の偉大さを物語る証として注目されている。現在では、本尊の十一面千手観音のみが安置されている。

■関連情報
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